木之下城伝承館・堀部邸
運営コンセプト
愛称「木之下城伝承館・堀部邸」
方針
・登録有形文化財(城下町に残る唯一の武家風屋敷)としての景観を保持。
・犬山城の前身「木之下城」を南街作りの基軸とし,拠点的施設と位置づける。
・城下町伝統的文化の伝承,「犬山文化」の歴史・民俗資料の収集・研究・公開普及。
2:利活用事業の内容
1)城下町に残る唯一の武家風屋敷「堀部邸」館
「主屋」「離れ座敷」と前・中庭を活用し,その景観を復原整備しつつ無料公開する。
平易な解説や気軽に立ち寄り歴史的雰囲気を味わえる「休息空間」を確保する。
「武家風」「御屋敷」イメージによる「婚礼祝い事写真撮影場」・「どこか懐かしい風景に包まれる癒し空間としての場」・犬山街の歴史情報を手に入れる場等を用意する。
2)木之下城下町(犬山城下町への主なる導線および出発点)
特に通称南街を案内する「木之下城城下町」マップを作成・配布。伝承・歴史的場面を基にした散策ポイントを折に混ぜ,自由に気楽に歩ける情報を提供する。当館を「南街づくり」の歴史文化拠点として位置づけ,キーワードとして原犬山「木之下城下町」をPRする。
犬山城下町(北街)への本来の導線は「稲木街道」にある。犬山駅・犬山口駅から城下町に向かう観光導線を新たに提案し,その出発点として「堀部邸」を位置づける。観光拠点としての「昼食場」「休息場」観光情報お土産などの提供。
3)「猪之子」座
「主屋」「離座敷」を活用した文化・歴史体験ワークショップの開催。
伝統文化を楽しむ,語り部会・映画鑑賞・講談や落語会・お茶会・生け花や歌会などを定期的に開催。そのために,武家風屋敷のイメージを損なう事なく,邸内は全体としてシンプルでキリリとし簡素・質素な雰囲気を維持し,心遣いを感じさせる繊細な文化的ディスプレイを目指す。
4)管理事務所の運営(文化資料の収集・研究と「旧堀部家」収蔵品管理棟)
「旧貸家」を当法人の事務所として活用し,「犬山」の歴史・民俗・文化遺産資料の収集と研究活動の拠点とする。ホームページ運営と情報の公開。
土蔵を利用して郷土資料(書籍・写真・図など)を収集・整理・研究する「邇波里文庫」を整備。加えて「旧堀部家」収蔵品を整理し,土蔵の二階をその管理棟として整備する。これらの資料を木之下城伝承館・堀部邸の企画運営等に活用(企画展や催し物)する。
3:目的
犬山城下町に残る「唯一の武家風屋敷」と「木之下城伝承館」のイメージは,北街の賑わいとは異なる新たな観光地区として,本物志向の観光客を取り込むことができる。それは犬山観光に深みと幅を持たせ,一過性とは異なる,本来の犬山城下町風情を感じる豊かな空間を創設することに貢献できる。
犬山城下町文化やその歴史を,生活レベルで視覚的に表示できる新しい観光スポットとしての効果がある。加えてその文化・歴史資料の具体的な展示研究機能を持たせることで,犬山文化やその歴史をPRする事業に幅広く活用できるツールを提供することもできる。かつ資料館的施設として活用できる。
4:年間スケジュール
公開期間と施設整備期間(12月第3週月曜日から3月第3週金曜日まで)の二区分とする。
前者は重点的活用期間(春・秋)と維持活用期間(夏・初冬)に区分し,それぞれの期間に応じた効果的な施設運営を実施する。